2009、2013年世界陸上に出場し、2016年にはリオオリンピックにも出場した藤光謙司。
藤光謙司といえば短距離ではちょっと珍しくサングラスをかけて走るカッコイイ姿が印象的ですね。
そのイケメンぶりから陸上界の速水もこみちと呼ばれ、本職の陸上では31歳という陸上界ではベテランの域に達するにも関わらず100mから400mまで何でもこなすマルチスプリンターと呼ばれています。
トレードマークにもなってる藤光謙司のサングラスについて調べていたら以外な理由分かりました!
ここではその以外な理由や、30歳過ぎても体力的ハードな短距離で活躍し続けられるその体づくりが気になり調べてみました。
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藤光謙司の身長や体重は?プロフィールまとめ
生年月日:1986年5月1日
出身地 :埼玉県浦和市(現在のさいたま市)
身 長 :182cm
体 重 :69kg
これだけの長身でイケメンなんですから、女性ファンも多いはずですよね。
藤光謙司の経歴
小学生の頃はサッカーチームに5年間所属していたそうですが、団体競技より個人競技を選び、三室中学校に入学してからは陸上部に所属することになります。
三室中学では3年時に全日本中学陸上競技選手権に出場しますが、思うような結果は残せませんでした。
卒業後は市立浦和高校に進学し、2年時には世界ユース選手権日本代表に選出され、リレーの2第走者として銅メダル獲得に貢献します。
その後、日本大学に進学し、日本選手権では良い結果を残すことができませんでしたが、アジア選手権200mで優勝しています。
社会人1年目の2009年日本選手権200mで3位になり、世界選手権代表に選ばれます。
ここまでは様々な大会でそれなりの結果は残してきましたが、それほど目立たない選手だったようです。
しかし2012年にゼンリンと所属契約を交わした頃から変化があらわれます。
全日本実業団対抗選手権200mで3年ぶり2度目の優勝をもたらします。翌月の国体400mリレーでは埼玉県のアンカーを務め、25年ぶりの埼玉県優勝に貢献します。
2014年には出雲陸上300mで32秒25の日本記録およびアジア新記録を樹立、翌2015年には30秒21と更にタイムを伸ばして再び日本記録およびアジ最高記録を更新しました。
そして2016年、念願のリオオリンピック出場権を獲得しました。
オリンピック出場時の年齢は30歳、藤光謙司は年齢を重ねるごとに進化していく、正に陸上界のレジェンドです。
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藤光謙司がサングラスを愛用するワケとは!
藤光謙司はいつもサングラスをかけていますが、短距離走では邪魔になり、逆にタイムを遅らせることにはならないのか疑問ですよね。
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藤光謙司選手が愛用するサングラスは「ナイキ社製のVAPOWING ELITE」。
フィット感を向上させるために鼻のあたりに自動調節パッドが付いていて、こめかみ内側のソフトラバーによって通気性が向上し、汗を逃がして肌にフィットするそうです。
曇り防止や風の抵抗を軽減させる加工も施されているそうなので、タイムを遅らせることはなさそうです。
そしてサングラスを着用する理由はいくつか考えられます。
まず目が太陽の光に弱い場合、サングラスは有効ですね。
ゴールが見えづらいとレースになりませんよね。太陽の光や紫外線を理由にサングラスを着用するアスリートはイチローを筆頭に多数存在します。
サングラスを着用することで表情を隠す。
レース終盤で他の選手が苦悶の表情で激走していれば、それを活力にすることがあるそうです。確かに相手が苦しそうな表情で走っている姿を見れば「よし!いける!」と底力が出ることもありますよね。
相手との駆け引きでは表情を判断材料にすることはよくあります。
プロ野球の現オリックス・バッファローズの中島宏之は、打撃時にバットを高めに上げ、左腕で自身の口元を隠すようなフォームで構えていました。
本人によれば、「口元で呼吸のタイムングが相手投手にばれると、そのタイミングを外して投げてくるため」と説明しています。
アスリートは技術だけではなく、メンタルでも闘っていることを考えると、藤光謙司の場合もあてはまるかもしれません。
ベテランでも活躍できるそのトレーニング方法って?
30歳を過ぎてからも進化が止まらない藤光謙司ですが、どのようなトレーニングをしているのでしょうか。
まず藤光謙司は身体のメンテナンスに金箔を使用しているそうです。金箔で身体をパックすると疲労回復、更にはメンタルにも効果があるとの理由からのようですが、実はパックだけではなく、レース直前には粉末のまま飲んだこともあるそうです。
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トレーニング方法は基礎的な要素を重点的に大事に行っているそうです。
練習のパターンとしては2日練習して1日休み、3日練習して1日休みという流れで、距離は短い距離を走った翌日は長めの距離、その次の日は筋力トレーニングという組み合わせで行っています。
あと1本行けると思ってもそこはいかず、その日やるべきことが達成できたらそこで練習を切り上げるという、決して無理をしないペースでトレーニングをしているようです。
それを象徴するように、藤光謙司はトレーニングについて次のように話しています。
「詰め込みすぎないようにトレーニングをしてきました。腹八分でやめるというか、納得したらやめるという形のトレーニングスタイルです。
あまり練習量もこなさないですし、ギチギチに練習はしません。
一生で走れる本数が決まっているんじゃないですけれど、それを早く削ろうと思えば早く削れて、それをうまく省エネしていけば競技人生も延びると思っているんです。
この年齢になっても自己ベストが出たり、うまく脂が乗ってきているのは、そういう要因もあるのかなと思います。」
無理をすればまだやれる、しかし無理をして怪我をすれば後戻りになってしまう、自身のことは自身で解決するという当たり前であってなかなかできない事ですよね。
藤光謙司は自分の身体の事などを誰よりも一番理解し、焦らず地道に努力をすることができ、自己管理能力に長けた「マイペース」な選手であることがわかります。
最後に
陸上短距離でオリンピックを目指す選手の多くが10代~20代前半と言われている中で30歳を過ぎても進化を続け対等に戦える貴重なマルチスプリンターの藤光謙司。
その要素と言えるキーワードは「マイペース」ということがわかりました。
結果が出なくても焦らずに基礎練習を反復し、決して無理せず決戦のレースの日をサングラス越しに虎視眈々とみつめているその姿は陸上界のレジェンドという名に相応しい姿と言えます。
ジャンプの葛西紀明のように、よき兄貴分として若手陸上選手達を引っ張っていってほしいと思います!
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