2017年4月1日に行われた、柔道の全日本選抜体重別選手権男子66kg級。3試合オール一本勝ちで優勝し、圧倒的な強さを見せつけた阿部一二三(あべ ひふみ)選手。
早くも東京オリンピックの金メダル候補として注目されています。
一二三、という名前も古風な感じで、いかにも柔道家らしくカッコいいですよね!
そんな阿部一二三選手の名前の由来や強さの秘密、一本勝ちにこだわる理由を、徹底的にリサーチしてみました。
是非チェックしてみてくださいね!
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阿部一二三の身長や体重は?プロフィールをチェック!
阿部一二三選手の気になるプロフィールを調べてみました!
身 長 :168cm
生年月日:1997年8月9日
血液型 :AB型
出身地 :兵庫県神戸市
出身中学:神戸生田中学校
出身高校:神港学園神港高等学校
大 学 :日本体育大学
階 級 :男子66kg級
得意技 :背負い投げ、袖釣込腰、大腰
憧れの人:野村忠宏
一二三(ひふみ)という名前は、「何事も一歩ずつ進むように」という願いを込めて、ご両親が名付けたとのこと。名前のとおり、着実に一歩ずつ進化し続けている阿部一二三選手。
柔道家らしい素敵な名前ですね!!
阿部一二三の両親や兄弟も柔道選手?
阿部一二三選手のご家族には、父親・母親・兄・妹がいるようです。ご両親は柔道経験者ではありません。
2歳年上のお兄さんは、かつて柔道をやっていましたが小学校のときにやめているようです。
3歳年下の妹、阿部詩(あべ うた)さんは、夙川学院高校在学中の女子柔道家。
中学3年生で全国中学校柔道大会優勝、高校1年生では全日本カデ柔道体重別選手権大会48kg級で優勝するなど、未来の女子柔道界を背負って立つ選手です。
子供3人が柔道をやっている柔道一家で、阿部一二三選手は育ったんですね!
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阿部一二三の経歴や成績まとめ
阿部一二三選手が柔道を始めたきっかけは、6歳のときテレビで見てカッコいいと思ったこと。しかし、兵庫少年こだま会という柔道教室に入ったものの、最初は怖くて泣いてばかりいたそうです。
道場に行くにもお兄さんが付き添って行かなければならないほど泣き虫だったのだとか。
そんな阿部一二三選手も神戸生田中学校に入ると徐々に頭角を現し始め、2年のときに全国中学校柔道大会55kg級で優勝、3年のときには60kg級ですべて一本勝ちの優勝。
そして、この年のアジアユース大会でも優勝を勝ち取っています。
高校は、柔道では決して強豪とはいえない神港学園神港高等学校へ進学しています。階級は66kg級に上げましたが、ここから快進撃が続いていきます。
戦歴があまりにも凄まじいので列挙しますね!!
【高校1年】
・全日本カデ柔道体重別選手権大会 優勝
・世界カデ柔道選手権大会 準優勝
・全国高等学校柔道選手権大会 優勝
【高校2年】
・全日本カデ柔道体重別選手権大会 優勝(2連覇)
・全国高等学校総合体育大会柔道競技大会 優勝
・南京ユースオリンピック 優勝
・全日本ジュニア柔道体重別選手権大会 優勝
・世界ジュニア柔道選手権大会 準優勝
・講道館杯全日本柔道体重別選手権大会 優勝
・グランドスラム・東京2014 優勝
【高校3年】
・全日本選抜柔道体重別選手権大会 3位
・グランプリ・ウランバートル 準優勝
・全国高等学校総合体育大会柔道競技大会 優勝(2連覇)
・グランプリ・タシュケント 優勝
・講道館杯全日本柔道体重別選手権大会 3位
【ここに画像】参照:
http://www.ejudo.info/cool/mm/images/m140913204807/img1410609032b.jpg
今までの柔道界にこんなスーパー高校生はいなかったでしょうね!強すぎです!!
こんな阿部一二三選手を見て、全日本代表の井上康生監督は「高校生(のレベル)を凌駕している」、同様に鈴木桂治コーチも「ちょっと半端じゃない勝ちっぷり」と驚きを隠せなかったようです。
また、国際柔道連盟も、阿部一二三選手のあまりの強さに「神童」と最上級の賛辞を送っています。
2016年、阿部一二三選手は日本体育大学へ進学しますが、その勢いはとどまりませんでした。
入学早々の4月、全日本選抜柔道体重別選手権大会で優勝します。
ところが、高校3年時の講道館杯3位が響き、リオデジャネイロオリンピック代表には選ばれませんでした。
しかし、気持ちを切り替え、12月のグランドスラム・東京では2年ぶりの優勝、翌年2017年2月のグランドスラム・パリでも優勝。
2年生に進級しても、4月の全日本選抜柔道体重別選手権大会で、オール一本勝ちの2連覇を達成、世界選手権への切符を手にしたのです!
阿部一二三の強さの秘密は父親とのトレーニングに!
【ここに画像】参照:
http://judo.tarohiro.com/wp-content/uploads/2016/12/sp_abe123m_161203-ogp_0.jpg
今や無敵ともいえる阿部一二三選手の強さの原点はどこにあるのでしょうか。
調べてみましたら、小学生のときに父親と一緒に行ったトレーニングで培われたと言われています。
小学3年生のとき、試合で女の子に投げられて負けたのが悔しくて、お父さんとトレーニングを本格的に始めました。
重さ3kgのメディシンボールを近所の公園で、前後・左右に投げることによって体幹の筋肉を鍛えたそうです。
確かに柔道というは、自身は重心を保ちながら、逃げたり、逆に投げようとしてきたりする相手を組み止めて技を掛ける、という競技です。
ですから、体幹の筋肉を鍛えるというのは、理にかなっていると言えるでしょうね。
小さな頃からの努力が、今の阿部一二三選手の強さを生み出しているんですね!
阿部一二三が一本勝ちにこだわる理由とは?
http://irodori-terrace.com/wp-content/uploads/2017/04/阿部一二三一本.jpg
1本勝ちにこだわる柔道で神童とまで称される阿部一二三選手。そこまで一本勝ちにこだわる理由はなんなのでしょうか?
その原点は小学生時代恩師、兵庫県少年こだま会高田監督の指導方法にあったようです。その指導方法は
「相手がどんなに大きくても、どんなに強くても奇襲戦法や姑息な手段は指示せず、正面から立ち向かえ」
というもの。絶対に逃げない正面から立ち向かう一本柔道を教え込んだようです。
それと、想像ですが尊敬する憧れの柔道家、野村忠宏さんの影響が大きいと思われます。野村忠宏さんといえば、オリンピック3大会連続の金メダルを獲った柔道界のレジェンド。
小柄ながら、得意技は切れ味鋭い背負い投げで、「平成の三四郎」とも称されました。
野村さんの背中をずっと負い続けてきた阿部一二三選手は、自然と一本勝ちこそ柔道の神髄、という気持ちを持ったのではないでしょうか。
阿部一二三選手はテレビの取材で、
「東京五輪では圧倒的な力で絶対に優勝するので、応援よろしくお願いします」
と語っています。国際ルールの変更により、「有効」が廃止された現在、圧倒的な力で優勝するとは、一歩勝ちで優勝することに他ならないのです!
最後に
試合で常に一本勝ちを狙っていく阿部一二三選手は、柔道の面白さを再発見させてくれました。柔道に馴染みのなかった人たちも、今ではこの平成の怪物の活躍を楽しみにしています。
目指すは2020年の東京オリンピック。豪快な柔道で金メダルを獲得する阿部一二三選手が今から楽しみです!!
ちなみに、試合の日は小学生のときからの縁起担ぎで赤の勝負パンツのようです!
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